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2010年10月20日 (水)

わ・た・し・の・感想 ショパンコンクール本選 2日目

パソコンが書斎と寝室を行ったり来たりしています。
夜中の1時、ショパンコンクールの2日目が始まりました。
きょうは、3人。

やはり注目のNicolay Khozyainovさんをきかないわけにはいかないでしょう。
きのうのBozhanovさんの後での演奏。

やっぱりショパンの音はこうでなくっちゃと思わせるほど、旋律の音が美しく、ポ〜ンと会場に響き渡っています。
YAMAHAも、優秀なコンテスタントに選んでもらっていいところまできていますね。
Khozyainovさんも若くって18歳。身振りも少なく、顔の表情も変えません。
少々オーケストラとの経験不足を感じさせる部分がありました。
一緒にではなくて、オケにつけてもらっている感じ。
それほど問題な箇所はありませんでしたが、オケとのコミュニケーションは今ひとつ。

でも、よいショパンを聴かせてくれましたし、こちらもナチュラルな大きな才能です。
弾き終わってからの表情などみていると、なんだかまだ子供で、演奏が幼いということはないのですが、かわいらしい〜という感じですね。

この辺まで聴いてくると、だんだんと昨日のBozhanovさんの演奏が、ショパンから遠いところにあるかもしれない、という気が強くなってきました。

さて、ふたり目は女性、Yulianna Avdeevaさん。
この方は予選での演奏に接していないので、このコンチェルトのみの印象になりますが、大変素晴らしかった。
絶妙なルバート、細かいところまで神経が行き届き、クリアに聞こえます。
1位でもおかしくないと思うほど、高く評価します。

25歳ですか、経験もあるのでしょう、オーケストラとのコミュニケーションも素晴らしかった。
対話があり、聴いていて心地よく、いつまでも聴いていたくなりました。
魅力的です。

3人めはIngolf Wunderさん。
3次予選のソナタでは大きなミスがありましたから、それでいて本選に残ったというのは、よほどの魅力があったからかもしれません。
その3次予選も私は少ししか聴いていないので、彼についてもこのコンチェルトのみの感想です。

奇をてらわない、正統的なショパンです。
技術をひけらかさない、何か非常に人柄の良さが感じられます。
顔の表情も曲想に合わせて豊かに変わりますが、それをみていると彼のここまでの努力の人生をかいま見るような気さえします。
3楽章は幸せな表情がたっぷりで、誰もが彼を愛さずにはいられなくなるのでは?というような気にさせられます。

才能も勿論あるでしょうが、私には、人間的魅力の方が強く伝わってきました。
指ならTrifonovさんの方が断然楽に回っているし、表現の幅ならBozhanovさんの方があるでしょう。
でも、何か、えも言われぬ雰囲気がありました。

彼は前回のショパンコンクールにも出場しているようですが、それから大変な努力を積み重ねたのだと思います。
この舞台にたてて本当に幸せだ〜という喜びの表情がありましたし、舞台袖に引っ込んだ時の様子も大変幸せそうでした。

聴衆の反応も一番大きく、彼を祝福する拍手の嵐がなかなか鳴り止みませんでしたね。

ただ、スタインウェイのピアノの音はそれほどよいと思いませんでした。音がつまっている感じです。
楽器のせいか、調律師のせいか、弾き手のせいか・・・わかりません。
神様が微笑むといいですね。

それにしても、いろんな魅力のあり方があり、面白いですね。

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