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2010年10月19日 (火)

わ・た・し・の・感想 ショパンコンクール本選 1日目

日本時間の夜中1時にショパンコンクールの本選が始まりました。
実況できくのは、2回目です。
この4人であれこれ、解説か、感想か、いろいろとお話になっている方々の話がわかったらさぞかし面白かろう・・と合間合間に入る座談会?の映像を見て、全然わからないポーランド語を聞きながら、思いました。

さて、初日、1人めはMiroslav Kultyshev
流れるテンポで、よく弾くのですが、とにかく私には退屈。
速めのテンポで弾いているのに、長い、と感じます。
技術も音楽もある水準以上ですが、何かしらこれからどうなっていくんだろうという将来性のようなものが感じられません。
もう、限界・・みたいな。
ですから聞いていて全然ハラハラドキドキもしなければ、感動もしませんでした。

ふたり目は評判高い、Daniil Trifonov
19歳、若さ溢れる演奏で、めくるめくようによく動く指、嫌みのないナチュラルな音楽性は天性のものでしょう。とにかく聴き終わって「若さっていいなぁ!」と思わせられる演奏でした。
将来のびていくと思いますし、そのためのすべてを備えていると感じました。

3人目はポーランドの期待の星、と思われるPawel Wakarecy
1番を2回聴いた後に、2番を選んで美しいショパンを聴かせてくれました。
しかし、どういうわけか、曲がそうなんでしょうか、繊細さはあるにしても、何かしら「小さい」という感じ。
2番だから仕方ないんでしょうか?
ところどころ、さすがポーランドのピアニスト、と思わせられる素敵な部分もありましたし、好感も持てましたが、圧倒的なものではありませんでした。
感性で弾いているタイプですね。

4人目に私の注目していたブルガリアのEvgeni Bozhanov 登場。
3人目の2番は、どこかしらはかなく、淡い世界でしたが、その後に登場だったもので、余計にコントラストが激しく感じられました。
こちらはスケールの大きな、そして緻密に構築されたショパン。
幾人かの人が「許容範囲内だが、変わっている、個性的」というご意見をお持ちなのが、わかりました。
確かにポーランド人によるショパンを聴いたあとでは、「これ、ショパン?」と思わせられるところもいくらかありました。
オーケストラにも埋もれないダイナミックなピアノの響かせ方はピアニストの資質としては長所だと思われますが、ショパンでここまでやる?という気も少し。
しかし、次第に彼のペースに引き込まれていき、すべての音に彼の解釈があって、彼の印象を一言で言うとなると、「大した能力!」といったところです。
繊細さはありますが、センチメンタルなところはありません。感性より知性に訴える演奏だと感じました。大変男性的です。
3楽章のもうすぐ終わりというところで、一瞬ハッとさせられたところがありました。
多分本人にはあれだけ緻密に弾く人ですから、かなりショックだったのではなかろうかと思われ、その後すぐに立ち直って最後まで弾ききり、観客にも盛大な拍手と歓声で迎えられた演奏でしたが、舞台袖にひっこんでからインタビューにも応じずにそそくさと控え室に消えていったところを見ると、あれがなければ・・・と悔やまれる思いがこちらにも伝染してしまいました。
素晴らしい才能、有能なピアニストであることには間違いありません。
また別の曲も聴いてみたいと思わせられます。

5時前にやっと終わりました。
実況中継はこちらから。

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