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2020年6月 6日 (土)

シューマンコンクール1989⑦

[6月6日]

 

ラング先生から部屋に電話がかかってきた。
 
私の第一次予選での演奏に大変感動したということだった。
そして私が練習に行くとき、付き添いたいと仰る。
 
審査は午後からなので、先生は午前中は自由なのである。
私は先生と共にコンセルヴァトワールまで歩いていった。
マリーニン教授が生徒の面倒を見ているようなので、審査員が参加者と接触しても問題ではないらしい。
 
まず審査員は個性を重要視しているので次のステージに進めたとしたら、あなたの信じるよう好きなように弾きなさい、と言われた。
そして何か困ったことがあったらすぐ言いに来るように、とも。
先生はさりげなく私を励ましたかったのだろう。
   
Img_7123

(2次予選で弾くクライスレリアーナの楽譜)

 
車の多い通りを避けて教会の前を通り、木立ちの間を抜けてコンセルヴァトワールに着いたところで「それではまた、さようなら」と言って、来た道を戻っていかれた。
私は先生がレッスンをしよう、と仰るのではないかと内心恐れていたので、却ってポカンとしてしまった。
そして気にかけてくださることを有り難く思った。
  
 
つづく

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