シューマンコンクール1989⑦
[6月6日]
ラング先生から部屋に電話がかかってきた。
私の第一次予選での演奏に大変感動したということだった。
そして私が練習に行くとき、付き添いたいと仰る。
審査は午後からなので、先生は午前中は自由なのである。
私は先生と共にコンセルヴァトワールまで歩いていった。
マリーニン教授が生徒の面倒を見ているようなので、審査員が参加者と接触しても問題ではないらしい。
まず審査員は個性を重要視しているので次のステージに進めたとしたら、あなたの信じるよう好きなように弾きなさい、と言われた。
私は先生と共にコンセルヴァトワールまで歩いていった。
マリーニン教授が生徒の面倒を見ているようなので、審査員が参加者と接触しても問題ではないらしい。
まず審査員は個性を重要視しているので次のステージに進めたとしたら、あなたの信じるよう好きなように弾きなさい、と言われた。
そして何か困ったことがあったらすぐ言いに来るように、とも。
先生はさりげなく私を励ましたかったのだろう。
先生はさりげなく私を励ましたかったのだろう。
(2次予選で弾くクライスレリアーナの楽譜)
車の多い通りを避けて教会の前を通り、木立ちの間を抜けてコンセルヴァトワールに着いたところで「それではまた、さようなら」と言って、来た道を戻っていかれた。
私は先生がレッスンをしよう、と仰るのではないかと内心恐れていたので、却ってポカンとしてしまった。
そして気にかけてくださることを有り難く思った。
つづく
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